静的サイトとは?会社のホームページで保守を減らす仕組みと、できること

静的サイト・Jamstackを、ホームページを管理する担当者向けに説明。お知らせ更新や問い合わせは残せるのか、WordPressとの違い、費用とセキュリティで確認することを整理します。

静的サイトは、公開用のページをあらかじめ作り、訪問者へ配信する方式です。画像のアニメーションや、管理画面からの記事更新も組み合わせられます。会社や店舗の案内が中心なら、必要な機能を残しながら、ページ表示のために動かす仕組みを減らせます。

ページを見せるたびに、管理画面やデータベースを動かさない

一般的なWordPressの構成では、記事を管理する仕組みと、訪問者へページを返す仕組みが同じ公開環境にあります。キャッシュで配信を軽くすることもありますが、元のWordPress環境の管理は残ります。

静的サイトでは、編集内容から先に公開ページを作っておき、そのファイルを配信します。元の公開WordPress環境を廃止できれば、訪問者向けのページ表示にPHPやデータベースを使わない構成にできます。

お知らせの更新と問い合わせは、別の機能として用意できる

担当者・訪問者がすること構成の例
会社案内や店舗情報を見る生成済みの公開ページを配信
お知らせを編集するCMSという管理画面で原稿を保存・公開
更新した内容をサイトへ反映するページを再生成し、配信先へ反映
問い合わせを送るフォームの処理やメール配信サービスへ接続

ページの事前生成と、必要な機能を分ける考え方はJamstackとも呼ばれます。公開ページと必要な処理を、別々に用意する構成です。Jamstackの説明

編集担当者には、管理画面の操作だけでなく、公開までの待ち時間と、反映されないときの連絡先を渡します。自分で更新するための確認事項も参照してください。

表示を軽くし、訪問者へ内容を早く届けやすい

公開ページをあらかじめ作っておくと、アクセスのたびに本文を組み立てる処理を減らせます。Astroは、ブラウザーで動かすJavaScriptを必要な箇所に絞れる作りです。会社案内や店舗情報を、少ない処理で届けたい用途に向いています。Astroの設計方針

表示速度や操作の快適さは、Googleが検索評価に使う要素の一部でもあります。写真の容量、スマホでの見え方、ページの内容やタイトルまで合わせて整えます。詳しい指標と測り方は表示速度とSEOの関係で説明しています。

セキュリティの強みは、公開環境で攻撃される仕組みを減らせること

公開ページにWordPressの管理画面やPHPの実行環境を置かなければ、その部分を狙う攻撃への対応は減らせます。ただし、別に残したCMS、フォーム、配信サービス、開発に使う部品の管理は必要です。

問い合わせがメールで届くなら、メールボックスには入力内容が残ります。データを置く場所が変わることと、情報を持たなくなることは違います。フォームの保存先・権限・保存期間まで整理します。

案内中心のサイトには合うが、会員機能は別に設計する

会社概要、事業紹介、店舗の営業時間、講座案内、記事など、訪問者へ同じ内容を見せるページに向きます。記事が多くても構成できますが、生成時間と編集・公開の運用を確認します。

会員ごとのマイページ、独自の決済や予約、在庫管理などは、それを処理する仕組みが別途必要です。複雑な機能をすべて追加して、かえって管理対象が増えるなら、既存サービスを続ける案とも比較します。

当社が案内中心のホームページを新しく作る場合は、Astroを基本に使います。Astroは標準でページを事前生成できる制作ツールです。Astro公式資料 技術名の関係は構成の選び方に整理しています。

費用は、作り直す費用と減らせる作業を並べて判断する

移行で費用を減らせるかは、初期制作と公開後の支払いを合計して比べます。記事・画像の移行、更新画面、フォーム、外部サービス利用料、相談・作業費も見積もりに入れてください。

シンプルキッチンの制作例は、公開ページ・お知らせ管理・問い合わせを分けた実装例です。記事では、それぞれの役割と担当者の更新方法を紹介しています。

今のサイトに合うか判断したい場合は、保守・管理費の見直しガイドから困りごとを整理できます。制作を依頼する際は、「更新したい内容」と「残したい機能」を相談窓口へお知らせください。

この記事を書いた人

西林 明信

株式会社Float Engineering 代表

西林 明信

自社プロダクトの開発・運営と、Webサイト・業務システムの受託開発を行っています。広告代理店でのマーケティング、楽天でのデータ分析を経て、2023年にFloat Engineeringを設立。

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