ホームページ制作会社と連絡が取れない!今すぐできる5つの対処法
ホームページ制作会社が突然連絡が取れなくなった。廃業か夜逃げか分からないが、サイトは動いている。今すぐやるべき5つの対処法を具体的に解説する。
「電話が繋がらない。メールも返ってこない。事務所に行ったら、もぬけの殻だった。」
制作会社と連絡が取れなくなるパターンは、廃業・夜逃げ・代表の病気など様々だ。原因がわからなくても、やるべきことは同じ。サイトが動いているうちに情報を押さえる。ここでは、今日すぐにできる5つの手順を説明する。
対処法1:WHOIS検索でドメインの状況を確認する
まず自社のドメイン(example.co.jpなど)が誰の名義になっているか、いつまで有効かを調べる。
WHOIS検索にアクセスして、自社のドメインを入力する。見るべきは3つ。
- Registrant(登録者) → 自社名義か制作会社名義か
- Expiration Date(有効期限) → この日を過ぎるとドメインが失効する
- Registrar(レジストラ) → お名前.com、ムームードメインなど、ドメインを管理している会社
自社名義なら安心していい。制作会社名義の場合は、有効期限までに手を打つ必要がある。期限をスマホのカレンダーに入れておくこと。
対処法2:aguse.jpでサーバー情報を特定する
aguse.jpに自社ドメインを入力すると、サーバーのIPアドレスやホスティング会社が表示される。
「サーバー情報なんて見てもわからない」と思うかもしれないが、ここで確認したいのは1点だけ。どこのレンタルサーバーを使っているか。エックスサーバー、さくらインターネット、ロリポップ——サーバー会社がわかれば、直接問い合わせができる。
aguse.jpの「正引きIPアドレス」の欄に表示されるIPアドレスをコピーして、IPアドレス検索で調べると、サーバー会社の名前が出てくる。
→ 関連記事:サーバー情報がわからないときの調べ方
対処法3:過去の支払い明細から辿る
クレジットカードの明細や銀行の振込履歴を確認する。制作会社に払っていた月額費用の中にヒントがある。
- 制作会社名で引き落とし → 制作会社がサーバー代を立て替えていた可能性が高い。サーバー契約は制作会社名義
- 「XSERVER」「さくらインターネット」等で引き落とし → サーバー代が直接引かれている。つまり自社名義の可能性あり
- 「お名前.com」「GMO」等で引き落とし → ドメイン代が直接引かれている。自社名義の可能性あり
自社のカードから直接サーバー会社やドメイン会社に支払われていたなら、契約は自社名義のはず。そのサーバー会社に「ログイン情報がわからないので再発行してほしい」と問い合わせればいい。本人確認は必要だが、名義が自社なら対応してもらえる。
対処法4:制作会社の関係者をSNSで探す
廃業しても、代表者個人は存在している。
- 会社名でGoogle検索 → 廃業の告知ページや、口コミ情報が見つかることがある
- 代表者名でSNS検索 → X(旧Twitter)、Facebook、LinkedInで見つかることが多い
- 法人登記を確認 → 登記情報提供サービスで代表者の氏名を確認できる(1通332円)
代表者が見つかったら、事情を説明してドメインやサーバーの情報を聞く。多くの場合、廃業しても悪意があるわけではない。引き継ぎ作業に協力してくれるケースは少なくない。
ただし、連絡がつかない場合や、対応を拒否された場合は、弁護士に相談する段階だ。他の制作会社が間に入って交渉するのは「非弁行為」に該当する可能性があるので注意。
対処法5:レジストラ(ドメイン管理会社)に問い合わせる
WHOIS検索で判明したレジストラに直接連絡する。
- お名前.com → 電話:03-5456-2560
- ムームードメイン → お問い合わせフォームから
- バリュードメイン → サポートチケットから
伝えることは「ドメインの管理者と連絡が取れなくなった。名義変更をしたい」ということ。
正直に言うと、レジストラは「契約者の同意なしに名義変更はできない」というスタンスが基本だ。すんなり対応してもらえるとは限らない。ただし、以下の場合は対応してもらえる可能性がある。
- ドメインのWHOIS情報に自社の住所や電話番号が登録されている
- 契約書にドメインの所有権が自社にあると明記されている
- 制作会社が法的に消滅していることを証明できる(登記簿謄本など)
ダメ元でも問い合わせる価値はある。何も言わなければ何も変わらない。
全部やっても解決しないとき
5つの対処法を全部試しても状況が動かないケースはある。特にドメインが制作会社名義で、代表者とも連絡がつかない場合は厳しい。
その場合の選択肢は2つ。
- ドメインの失効を待って再取得する → ただし第三者に先に取られるリスクあり
- 新しいドメインでサイトを作り直す → SEO評価はゼロからだが、確実に前に進める
どちらにせよ、まずは今のサイトのデータだけは確保しておくこと。テキスト、画像、お客様の声——サイト上にあるものは全部スクリーンショットでもいいから保存しておく。
→ 関連記事:ホームページ制作会社が廃業したときの対処法
この記事を書いているFloat Engineeringは、中小企業向けのWeb制作・サイト引き継ぎを手がけています。 「制作会社と連絡が取れなくなって困っている」——そんな相談を何件も受けてきました。状況を聞いて、何ができるかを一緒に整理するところから始めます。