WordPressの更新が怖い・失敗したときに|バックアップと復旧の確認手順

WordPress更新後の不具合で最初に記録すること、復元前に確認するデータ、次の更新を止めないための検証環境と担当範囲を整理します。

WordPressの更新後にサイトが表示されなくなったら、直前に変えたものと発生時刻を記録し、保守担当者へ連絡します。更新を繰り返したり、原因が分からないままファイルを消したりすると、調査や復元が難しくなることがあります。

この記事は、ホームページの担当者が作業を依頼し、結果を確認するための手順です。現在の状態に合わせて、次の準備から進めてください。

現在の状態最初にすること
更新後に不具合が出ている発生時刻、直前の変更、使えない操作を記録して保守担当へ連絡する
これから更新するのが不安バックアップ、復元担当、検証環境、確認する機能をそろえる
管理者や保守担当者が分からない契約書・請求書・更新通知から現在の管理元を探す

保守担当者がいない場合は、契約中のホスティング事業者へ、障害情報、管理画面へのアクセス回復、利用できるバックアップを問い合わせます。個別のWordPress修正を対応範囲に含むかも確認してください。修正の依頼先には、確認できた契約・権限と下記の記録を渡します。管理元が分からないときの調べ方も利用できます。

障害の状況は、同じ操作を再現できる形で伝える

公開ページが見えない、管理画面が開けない、フォームを送信できない。どの操作で何が起きたかを伝えると、担当者が調べる場所を絞れます。

記録するもの記載例
発生した時刻午後の更新作業後、14時10分に確認
直前の変更WordPress本体と、問い合わせ用プラグインを更新
問題の画面お問い合わせページのURL、表示された文言
影響の範囲トップは表示されるが、送信するとエラーになる
連絡先と資料更新をした人、管理者宛の通知、作業記録

これは記入例です。実際の画面や通知を共有するときは、顧客情報やパスワードが写り込まないようにします。ログは調査担当者と決めた方法で共有してください。

バックアップは、ファイルとデータベースの両方を確かめる

WordPressでは、画像・テーマ・プラグインなどのファイルと、記事・設定などのデータベースが分かれています。片方だけの保存では元の状態に戻せない場合があります。WordPress公式のバックアップ案内

確認するのは、取得日時、保存先、復元できる範囲、復元を実行する人です。「サーバー会社が自動で取っている」と聞いていても、利用できる保存世代や復元の費用・手順までは別途確認が必要です。

バックアップを使えるかは、別の検証環境に戻して確かめると判断できます。本番の上書きを試験代わりにすると、正常なデータまで失うおそれがあります。

古い状態へ戻す前に、その間に増えた情報を確認する

前日のバックアップに戻せば、その後に作った記事や登録情報が失われる可能性があります。フォームの回答をWordPress内に保存している場合は、問い合わせにも影響します。

復元の対象がファイルだけなのか、データベースも含むのかを担当者に確認します。予約・注文などを扱うなら、復元前後のデータをどう照合するかまで決める必要があります。復元で表示が戻っても、脆弱性への修正が外れる場合は次の対応が残ります。

侵害の疑いがある場合は通常の更新失敗と扱いを分け、ログなどの記録を保全して調査を依頼してください。

次の更新は、確認する機能を決めてから行う

WordPress公式の更新手順を参照し、実際の構成に合った作業計画を立てます。テーマやプラグインの組み合わせも確認対象です。

たとえば会社案内サイトなら、トップ、主要サービス、お知らせ一覧・詳細、お問い合わせの送信と受信を確認します。管理担当者がお知らせを追加し、画像を差し替えられるかも含めてください。ページが表示されることと、普段の運用が続けられることは別の確認です。

更新後の確認者と、問題が出たときの判断者を決めておけば、担当者同士で連絡がつかないまま作業が止まる事態を減らせます。

毎回更新が止まるなら、原因になっている機能を見直す

更新に対応していないテーマやプラグインがあるなら、修正・交換・機能の廃止を検討します。ホームページの使い方が案内とお知らせ中心なら、WordPressとAstroの比較も判断材料になります。

保守全体の見直しはWordPressの脆弱性・保守ガイド、移行前の作業は静的サイトへの移行チェックリストにまとめています。更新直後の障害は現在の運用担当者と対処し、移行は復旧と並行して範囲を決めます。

この記事を書いた人

西林 明信

株式会社Float Engineering 代表

西林 明信

自社プロダクトの開発・運営と、Webサイト・業務システムの受託開発を行っています。広告代理店でのマーケティング、楽天でのデータ分析を経て、2023年にFloat Engineeringを設立。

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