WordPressの脆弱性対策|ホームページの更新・保守・移行をどう判断するか
WordPressの脆弱性が気になったとき、最初に確認する更新状況と運用体制。保守を続ける場合と、Astroでホームページを静的化する場合を、残したい機能から比較します。
WordPressの脆弱性対策では、まず本体・プラグイン・テーマと、サーバー側のPHPの更新状況を確認します。保守を依頼している場合は、届いた通知を担当者に送り、「自社サイトが対象か」「修正は本番に反映されたか」「未対応ならいつ行うか」を聞いてください。
現在の修正対応を進めたうえで、会社案内や店舗紹介が中心のホームページなら、保守を続けるか、静的サイトへ移して守る対象を減らすかを検討できます。
このガイドは、ホームページを管理する経営者・広報担当者向けです。会員ごとの画面や決済などを独自開発している場合は、Webサービスの再構築ガイドで扱います。
今の悩みに合わせて、詳しい記事へ進む
| 確認したいこと | 詳細ガイド |
|---|---|
| PHPの脆弱性の警告が届いた | 自社サイトへの影響と、管理会社への確認手順 |
| 更新が怖い、更新後に不具合が出た | 更新前の準備と失敗時の確認 |
| 月額の保守費を見直したい | 保守費用の内訳 |
| 表示が遅い | 遅くなる原因の切り分け |
| WordPressを続けるか迷う | 乗り換え先の選び方・Astroとの比較 |
| 静的サイトにすると安全になるのか知りたい | 減らせるリスクと残る保守 |
| 移行すると決めた | 記事・URL・フォームの移行手順 |
| 移行後に担当者が更新できるか知りたい | CMSの編集・公開フロー |
| 実際の構成を見たい | シンプルキッチンの制作例 |
脆弱性の通知が届いたら、移行の検討より先に更新状況を確認する
2026年10月28日に公開されたWordPress 7.1.4には、複数のセキュリティ修正が含まれ、公式は速やかな更新を勧めています。2026年11月2日に7.1.4の公式告知を確認しました。導入時には公式のリリース情報で後続の修正も確認してください。
確認する相手は、サイトの保守担当者とサーバー事業者です。「自動更新を有効にしているか」に加えて、実際にどの版が動き、どこまで修正が適用されたかを聞きます。サーバー側のPHPも、保守担当者に更新状況を確認してもらいます。
- WordPress本体、使っているプラグイン、テーマの版と更新状況
- サーバー側のPHPの版と、事業者による修正適用の有無
- 更新前に戻せるバックアップと、表示・フォームの確認担当
- 見覚えのない管理者、ページの改変、不審なメール送信の有無
侵害の疑いがある場合は、運用担当者に連絡して記録を保全し、調査と復旧を進めます。情報が取得された可能性があれば、その調査や認証情報の変更も進めます。
ホームページの保守は、更新作業と担当者をセットで決める
WordPressには更新やバックアップ、権限管理などの運用が必要です。公式のセキュリティ運用ガイドも、対策を重ねてリスクを減らす考え方を示しています。
自社で管理しない場合も、保守契約に何が含まれるかは確認できます。「更新通知を受け取る人」「検証する人」「失敗したら戻す人」が決まっているか。プラグインの更新が別料金なら、その費用も必要です。月額だけで比べると、更新の判断と実施が契約の外に残ることがあります。
料金の見方はWordPress保守費用の内訳にまとめました。制作会社との連絡が取れない場合は、先にサーバー・ドメインの管理情報を確認する手順を確認してください。
移行先は、残したい機能から決める
| サイトの使い方 | 検討しやすい選択肢 | 先に確認すること |
|---|---|---|
| 会社案内、店舗情報、講座紹介が中心 | Astroなどによる静的サイト | 原稿・画像・URLの移設範囲 |
| お知らせや事例を担当者が更新する | 静的サイトと外部CMSの組み合わせ | 更新画面、公開までの手順、利用料 |
| WordPressの編集画面やプラグインを業務で使い込んでいる | WordPressを継続し、保守体制を整備 | 更新できない部品と代替手段 |
| 会員、決済、在庫、独自予約がある | 機能ごとに継続・外部連携・改修を判断 | データ、権限、決済・予約の整合性 |
お知らせの更新は、WordPress以外の管理画面でも実現できます。一方、毎日の編集作業が特定のプラグインに依存しているなら、移行後の操作も含めて比べる必要があります。乗り換え先の比較では、この判断をもう少し詳しく扱っています。
静的サイトでは、公開ページと更新・フォームの処理を分ける
静的サイトは、公開するページをあらかじめファイルにして配信します。Astroは標準でページを事前生成でき、必要な場所にだけサーバー側の処理を組み合わせられます。Astro公式ドキュメント
ホームページをこの方式へ移し、元の公開WordPress環境を廃止すれば、ページ表示のためにWordPress・PHP・データベースを運用する必要がなくなります。フォームは別の処理、お知らせは別の管理画面に分けます。このような構成はJamstackとも呼ばれます。
CMSのアカウント、フォーム、配信サービス、制作に使うツールの管理は残ります。静的サイトのセキュリティと残る保守では、キャッシュとの違いや、管理会社に確認する範囲を整理しています。
シンプルキッチンの制作例では、Astro・microCMS・Cloudflare Workersを使って、この役割分担を実装しています。
URLと問い合わせを引き継いでから、旧環境を閉じる
移行では、ページの見た目以外も確認します。既存URLの一覧を作り、維持するURLと変更するURLを整理。変更する場合は対応先への転送を設定し、内部リンクやサイトマップも更新します。検索順位の変動が起こる可能性はあります。Googleのサイト移転ガイド
同じサーバーでメールも運用している場合、Webサイトの移行だけを見て契約を解約するとメールに影響します。ドメイン、メール、問い合わせの送信先、CMSの契約を確認してから切り替えます。
費用は、移行の初期費とその後の運用を合わせて比較する
保守契約の月額と移行の制作費は、対象の作業が違います。継続する案は更新・バックアップ・不具合対応・サーバー費用を、移行する案は初期の移設に加えてCMS・配信・メール・更新代行の費用を確認します。
比較する期間をそろえ、機能追加や原稿の書き直しを含むかも合わせます。安い案で担当者の手作業が増えるなら、その作業時間を社内で確保できるかも判断材料です。
Float Engineeringのホームページ制作・移行は10万円〜(税別)。10万円は支給原稿・画像を使う1ページの案内サイトを想定し、記事移行、更新機能、フォーム、ページ追加は内訳を分けて見積もります。会員・決済などの機能は個別見積もりです。見積もりでは、移すページ、更新機能、フォーム、公開切り替え、引き継ぎの範囲を示します。
公開後の管理者まで決めて、移行の完了を判断する
新しいトップページが見えた時点では、移行の確認は終わりません。担当者がお知らせを公開できるか、問い合わせが届くか、古いURLから目的のページへ進めるかを試します。
納品時には、管理アカウント、ソースコード、公開の手順、更新マニュアル、契約と費用の一覧を受け取ります。フォームの保存先と管理者はデータ管理の確認表で整理できます。
旧環境を残す期間にも、アクセス制御と更新の判断は必要です。Webサイトの移行と同時にメール契約を解約していないかを確認し、残す契約と終える契約を分けてください。
SaaSの事故と、WordPressの更新問題も区別する
サイト制作サービスを使っていても、預けるデータや連携先の管理は必要です。Studioの不正アクセスに関する確認事項では、公式発表の読み方と、フォーム・外部連携を見直す順番をまとめています。
WordPressの移行を検討する場合は、現在のURLと残したい機能を移行サービスの相談フォームからお送りください。更新対応を続ける場合と、Astroへ移す場合の作業を整理します。
よくある質問
WordPressを使っているだけで危険ですか?
WordPressを使っていることだけで、侵害の有無は判断できません。本体・プラグイン・テーマ・PHPの更新状況、公開機能、管理権限、運用体制を確認します。
静的サイトにすれば、お知らせの更新ができなくなりますか?
管理画面を別に用意すれば更新できます。microCMSなどで原稿を管理し、公開をきっかけにページを生成・配信する構成が選べます。
この記事を書いた人
株式会社Float Engineering 代表
西林 明信
自社プロダクトの開発・運営と、Webサイト・業務システムの受託開発を行っています。広告代理店でのマーケティング、楽天でのデータ分析を経て、2023年にFloat Engineeringを設立。
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