ジンドゥー(Jimdo)からの乗り換え——放置サイトのリスクと、移行先の選び方
何年も前にジンドゥーで作ったサイトを、そろそろ作り直したい。無料プランの削除条件、データの持ち出し方、AIビルダーとクリエイターの違いによる注意点、乗り換え先3つの選択肢を整理する。
何年も前にジンドゥー(Jimdo)で作ったサイトがある。当時としては十分だったが、スマホで見ると古さが目立つ。担当者も変わり、ログイン情報も曖昧になってきた——。
ジンドゥーからの乗り換え相談は、「積極的にやめたい」より「放置してきたサイトをどうにかしたい」という文脈が多い。この記事では、放置サイト特有のリスクから、移行の進め方までを整理する。
まず知っておくべきリスク:無料プランの削除条件
ジンドゥーの無料プランには、長期間ログインがないとサイトが削除される規約がある(条件の詳細は時期により変わるため、現行の規約を確認してほしい)。「何年も触っていないが表示はされている」サイトは、ある日消えてもおかしくない状態だ。
乗り換えるかどうかを決める前に、今日ログインできることを確認し、データの控えを取ること。ログイン情報がわからない場合は、当時のメールを「Jimdo」「ジンドゥー」で検索する。制作を外注していた場合は制作会社と連絡が取れないときの対処も参考に。
乗り換えを考える典型的な理由
- デザインの古さ。 数年前のテンプレートのままで、スマホ表示が今の水準に合っていない
- AIビルダーとクリエイターの分断。 ジンドゥーには2つの編集システムがあり、相互に移行できない。「作り直したいが、どうせ作り直すなら別ツールで」となりやすい
- 機能の限界。 ブログでの集客、予約、外部連携など、やりたいことがツールの守備範囲を超えてきた
- 管理の属人化。 作った人がもう社内にいない。ログインも曖昧。この機会に管理体制ごと作り直したい
データの持ち出し方
ジンドゥーにサイト全体のエクスポート機能はない。移行は作り直しになる。
- テキスト・画像: 手作業でコピー・ダウンロード。ページ数が少ないサイトが多いので、作業量は限定的なことが多い
- 独自ドメイン: ジンドゥー経由で取得したドメインは、他社への移管手続きが必要(ドメイン移管の進め方)。自社で別途取得していたなら向け直すだけでいい
- メール: ドメインとセットでメールを使っている場合、切り替え時に止めない設計が必要。移行時の事故で最も多いのがメールだ
- 無料サブドメイン(
◯◯.jimdofree.com等)の場合: URL資産は引き継げないが、放置サイトなら検索流入も限定的なはずで、実害は小さい
乗り換え先は3択
| 選択肢 | 初期費用 | 月額 | 向いている場合 |
|---|---|---|---|
| ① 今のSaaS型を続ける(STUDIO等へ) | 0〜30万円 | 数千円 | 自分でこまめに更新したい場合 |
| ② WordPress | 10〜50万円 | 保守費 月5千〜3万円 | ブログを複数人で高頻度に書く場合 |
| ③ 静的構成(Next.js等) | 10〜50万円 | ほぼゼロ | 更新は年数回、維持費と手間を最小にしたい場合 |
放置気味だったサイトを作り直すなら、③が向いていることが多い。「放置しても劣化しない」構成だからだ。サーバー上で動くプログラムがないので、アップデートを怠ってセキュリティホールが開く、という事態が構造的に起きない。更新したい箇所(お知らせ等)だけmicroCMSをつなげば、管理画面から編集できる。
ツール比較はホームページ自作ツール比較、WordPressの維持費は保守費用の相場を参考に。
移行の落とし穴
- ログイン・契約情報の棚卸しを最初にやる。 ドメインの管理画面、メールの契約、ジンドゥーのアカウント。移行の途中で「入れない」が発覚すると止まる
- リダイレクト。 独自ドメイン運用でURLが変わる場合は301リダイレクトを設定する
- 解約タイミング。 新サイト公開・メール動作確認まで、旧環境は解約しない
判断基準
- 今も自分で更新していて、不満が薄い → そのままでいい(ただしログインとバックアップだけは今日やる)
- 作り直したい+自分で運用を続けたい → 新しいSaaSツール
- 作り直したい+更新は少ない+管理の手間をなくしたい → 静的構成への作り直し
この記事を書いているFloat Engineeringでは、ジンドゥーからのサイト移行を請け負っています(10万円〜)。 代表が直接ヒアリングして、そのまま自分の手で移行します。
「ログイン情報の棚卸しから手伝ってほしい」という相談でも構いません。